ブレーキングマイスターへの道・ブレーキングテクニックのすべてがわかる

【STEP4】条件別 摩材選びのポイント!

サーキット別パッドの選び方

サーキットのレイアウトにより、ブレーキパッドに求められる制動力は違います。
必要な制動力を判断する要因は、大きく分類して、下記の3の要因となります。

 

  • スピード域/ブレーキング時間
  • 踏力の強さ
  • ブレーキングの頻度

 

スピード域/ブレーキング時間
一般的に、ストレートが長く、ストレートエンドのコーナーが低速コーナーになっているサーキットレイアウトでは、ブレーキングを開始するスピード域が高く、ブレーキングの時間が長いため、制動力の高いパッド摩材が必要となります。反対に、ブレーキングを開始するスピードがさほど高くなく、ブレーキング時間が短いサーキットレイアウトでは、制動力が強くないパッド摩材が適合します。
また、高速からブレーキを開始し、長時間におよぶフルブレーキングでは、ロータ温度も高くなりますので、高温でも、制動力の落ちないブレーキパッドが必要となります。

スピードとブレーキ熱量の関係

 

踏力の強さ
踏力の強いフルブレーキと、スピードコントロールに使用する、弱いブレーキでは、もちろん、踏力の強いフルブレーキの方が、より制動力の高いパッド摩材が必要となります。また、一般的に、路面のμが高く、高速から一気に減速するようなブレーキングでは、踏力も高くなる傾向となります。
もちろん、踏力が強いと、ロータ温度も上昇する傾向にあります。

 

ブレーキングの頻度
1ラップ走行する中で、フルブレーキングの回数をラップタイム(分)で割ると、1分あたりに使用するフルブレーキングの回数がわかります。 たとえば、1ラップ中、フルブレーキが6回、ラップタイムが1:30:00なら、1分あたり4回がこのサーキットのフルブレーキ回数となります。この回数が多いほど、ブレーキには厳しいサーキットとなります。一般的に、STOP&GOが多いサーキットは、ブレーキングの頻度も多くなります。

 

「ZONE」では、各々のサーキットレイアウトの特徴から、必要な制動力、ブレーキの頻度、ロータ温度等によって、サーキットを4つのグループに分けました。必要な制動力は、Dグループが最大となり、Cグループ 、Bグループの順で、Aグループが最小となります。

※サーキット名をクリックすると、各サーキットのブレーキングの特徴へリンクします。

A B C D
筑波1000 筑波2000 冨士スピードウェイ ツインリンク茂木
仙台ハイランド 菅生 岡山国際サーキット その他
日光サーキット 鈴鹿 オートポリス  
冨士スピードウェイ
(ショート)
エビス西 その他  
スポーツランド山梨 十勝モーターパーク    
その他 本庄サーキット    
  セントラルサーキット    
  袖ヶ浦フォレスト・レースウェイ    
  スパ西浦モーターパーク    
  タカスサーキット    
  その他    

サーキット別によるジャンル分け

下記は、一部のサーキットにおける、GTカーのデータロガーです。
グラフをクリックすると、拡大され、各サーキットの特徴も詳しく表示されます。

 

 

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