<田中コメント>

ラジアルタイヤにおける、フロントパッドの摩材は、10Fがメインとなり、リアは、82Jまたは、86Aからのチョイスとなります。82Jの方が、ブレーキングからコーナーへスピードがうまくつながりますので、ラップタイム的に有利です。
また、Sタイヤでのテストは行っておりません。
開発レポート 「富士メインコース」 ラジアルタイヤ
| テスト車輌 | ヴィッツ RS NCP91(ヴィッツカップ車輌) |
|---|---|
| テスト日 | 2008/04/01 |
| サーキット | 富士メインコース |
| 天候 | 晴れ |
| 湿度 | 52% |
| 気温 | 14℃ |
| コンディション | DRY(強風) |
| タイヤ | ラジアル アドバン ネオバ 195/50/15 |
| ブレーキの仕様 | F:純正 R:純正 |
| ベストタイム | 2.18.519 |
ロータTEMPはPITにて計測
■ F 12D R 86A
ブレーキロータ温度
| 501℃ | 449℃ |
| 181℃ | 173℃ |
BEST:2.19.081
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摩材磨耗:12D 5LAP後 0.4ミリ
ブレーキ踏力と効きの関係グラフ
■ F 12D R 82J
ブレーキロータ温度
| 493℃ | 508℃ |
| 187℃ | 193℃ |
BEST:2.18.686
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ブレーキ踏力と効きの関係グラフ
■ F 10F R 86A
ブレーキロータ温度
| 509℃ | 445℃ |
| 221℃ | 223℃ |
BEST:2.19.593
![]()
■ F 10F R 82J
ブレーキロータ温度
| 482℃ | 446℃ |
| 257℃ | 237℃ |
BEST:2.18.519
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摩材磨耗: 10F 9LAP後 0.8ミリ
リアのブレーキ温度を見ると、12D<10F ABS介入なし<ABS介入あり という結果となった。これは、フロントパッドの効きや、ABSの介入により、踏力が上がるとリアのロータ温度がダイレクトに追従するためだと考えられる。
ブレーキ踏力と効きの関係グラフ