ブレーキパッドは均一には減りません。
ブレーキシステム側の対策として、ピストンをオフセットした片押しキャリパや、異形ピストンの対向キャリパなどもありますが、基本的にはパッドにロータが入ってくる介入側が早く減ります。
また、強い踏力により、キャリパの強度によっては、開きが出る場合もあります。
以下に代表的な偏摩耗のケースを挙げてみます。
キャリパの種類や摩材形状の違いにより、差がありますのであくまで参考としてください。
フローティング式(片押し)の場合
ブレーキング時の液圧により、フローティングタイプでは、キャリパの開きが発生し、パッドのあたり方が均一ではなくなります。
※図はあくまでイメージです。(解りやすくするためにかなり極端に表現しています)
対向ピストン式の場合
中心部にピストンからの力がかかりやすいが、片押しほど偏摩耗はしにくい。
※図はあくまでイメージです。(解りやすくするためにかなり極端に表現しています)
メンテナンスについて
以上の事例以外にも様々なケースがありますが、基本的にブレーキパッドは均一には減りにくいものです。
有効な対策としては、定期的に組み替えをするなどのメンテナンスが効果的になります。
組み替えをしても偏摩耗はしますが、パッドは最後まで使うことができます。
しかし、もし偏摩耗がひどい場合にはロータの交換や、キャリパのオーバーホールを行う事も必要となります。