ブレーキパッドは、使用環境や目的に合わせ、多種多様の摩材がブレンドされています。
そして、摩材の基本グループは、下記の3種類に分類されます。
摩材のベースとなる材料です。
以前はアスベストを使用していましたが、現在では、パッドに求められる性能によって、スチール繊維、アラミド繊維、非鉄金属繊維、鉱物系繊維、セラミック繊維などをブレンドして、摩材別に使用されています。この素材で効きの強さや、耐熱温度等ブレーキパッドのキャラクターが決定されます。
金属粉をはじめとする、構成素材を成形時に、樹脂で固めたブレーキパッドをレジン系と呼びます。使用される樹脂には種類があり、耐熱温度が低く、軟らかく固まる樹脂もあれば、耐熱温度が高く、硬く固まる樹脂もあります。耐熱温度の低い樹脂を多量に使用すると、ストリートでの性能は高いものの、高温になると樹脂が気化してガスとなり、フェードの原因となる合があります。
摩材の用途と必要耐熱温度により、使用される樹脂の種類と、使用量が決められます。
摩擦係数と摩耗量を調整するための材料。エンジンオイルで言うところの添加剤的な役割を担っています。ブレーキパッドの味付けを左右し、使用される材質は多岐にわたります。